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いわゆる「箱根」は箱根火山の内部に広がっている。かつて富士山がまだ標高2,700mを越える程度の高さだったと考えられている数万年前に、箱根火山も同じような高さの山として隣り合っていたといわれる。
富士山はその後噴火を繰り返してどんどん成長したのだが、箱根火山は山体中央部が陥没してしまう。西側、箱根峠から長尾峠にいたる芦ノ湖スカイラインや箱根スカイラインがたどる稜線がそのとき残された古期外輪山で、三国山(1,102m)がある。

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| ■箱根の中央火口丘――1998.9.13 |
| 明星ヶ岳中腹の大文字のところから箱根山の内部を展望。夕陽のところにあるのが台ヶ岳、左に登っていって、神山と駒ヶ岳。神山の右側小さな盛り上がりが早雲山。 |
北端の金時山(1,213m)から東に向かって明神ヶ岳(1,169m)、明星ヶ岳(924m)と続く稜線は車にわずらわされない登山者の領域だが、それも古期外輪山のつながりとなっている。さらに古期外輪山の南側は箱根ターンパイクと重なる稜線で、白銀山(993m)などがある。

その外輪山に囲まれた部分が陥没部のカルデラで、南北約11km、東西約8kmのおにぎり型となっている。カルデラの西側には長大なカルデラ湖があったというが、中央火口丘神山の大涌谷の噴火で分断され、南側の芦ノ湖と、北側の仙石原とに分けられたという。そのカルデラ湖から流れ出る早川がカルデラ内を北に向かい。東に転じて箱根湯本から相模湾へと下っていく。
その後、カルデラ内で噴火が起こり、南部地域に新期外輪山と呼ばれる内側の山並みが現れた。屏風山(948m)、鷹巣山(834m)、浅間山(802m)、湯坂山(547m)などの連なりによってカルデラ南部に須雲川が生まれ、この谷に沿って東海道が開かれた。

最後に噴火したのが中央火口丘。それはカルデラ内をほぼ南北縦断するというかっこうで、北から台ヶ岳(1,045m)、神山(1,438m)、駒ヶ岳(1,327m)、二子山(1,091m/1,065m)と並んでいる。そのひとつ、神山の標高1,438mは箱根火山の最高峰であるところから、神山(箱根山)と書くのが正確ではないかと思われる。
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