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日本365名山
コラム

毎日が山歩き 案内人 伊藤幸司(糸の会・登山コーチングシステム)

日本365名山
第9回 雲取山 伊藤幸司(糸の会・登山コーチングシステム)
くもとりやま(2,017m)
こぐもとりやま(小雲取山・1,937m)
ななついしやま(七ッ石山・1,757m)
雲取山は東京都民にとっては都内の最高峰ということになるし、埼玉県民にとっては秩父・三峰の主峰、そして奥秩父連峰の起点として重要な山とされている。
加えて山頂直下にある雲取山荘が通年オープンしていることから、1泊2日の小屋泊まり登山として、ひとつのスタンダードを確立している。
2001年9月発売の朝日新聞社『週刊・日本百名山』の33巻で、トムラウシについて次のように書いた。「体力に不安のある人は、奥多摩あたりで避難小屋を利用する同程度のボリュームの稜線歩きを経験してみるといいだろう。鴨沢から雲取山まではトムラウシまでの登りと酷似している。また下山ルートについても、秩父鉄道の三峰口駅を天人峡温泉に見立てて歩くと、ちょうどよいシミュレーションになる」
また屋久島では、新高塚小屋に泊まった翌日、新高塚小屋から宮之浦岳、永田岳に立ち寄って鹿之沢小屋までを三條の湯から雲取山への28ポイントの登りと比較し、鹿之沢小屋から永田浜までの長い下りを雲取山から鴨沢までの65ポイントと比較してシミュレーションしたことがある。
そういう意味で、秩父の三峯神社から雲取山を越えて奥多摩の鴨沢バス停まで、あるいはその逆の南北縦走は、一般的な登山の1日の行動のボリュームをはかる体験的なモノサシとして貴重なものと考えられる。
しかしここでは、その雲取山を雪の季節に歩くことを提案したい。詳しくは後述するが、日没の早いこのシーズンには三峰からの稜線は避けて、山梨県側の三条の湯に泊まり、2日目に雲取山に登り、南向きの快適な道を鴨沢に下るルートをおすすめする。時間的に余裕があるのと、雪があるほうが歩きやすいのとで、初心者向けの冬のベストルートと考えるからである。登り切ったときに白く美しい富士山が登場するという演出も含めて、初心者を率いる場合にもおすすめなのだ。
アプローチ
奥多摩側はJR青梅線の終点・奥多摩駅からバスを利用するのが基本。奥多摩湖の上流、東京都から山梨県に入ったところで、鴨沢、お祭、丹波というバス停が雲取山に関係する。丹波行きのバスが毎日数本あるほか、鴨沢行きも数本あるが、平日・土曜・休日でそれぞれ違いがあるので、西東京バス五日市営業所氷川車庫(TEL 0428-83-2126)で確認したい。
 ちなみに2004年4月改正ダイヤでは土曜日の丹波行きの奥多摩駅始発時刻は8:30、9:30、12:50、15:25、16:50の5本、鴨沢西行きが6:05、6:30、6:55、11:00、13:15、18:25と6本ある。所要時間は鴨沢まで約35分(610円)、お祭まで約45分(740円)、丹波まで約55分(980円)。これらのバスは終点でUターンして帰るので同じ本数を期待できる。
タクシーは奥多摩駅→丹波で約7,000円なので、危機管理的に準備しておくといい。京王タクシー氷川営業所(TEL 0428-83-2158)が奥多摩駅前にあって、2台〜3台を配置しているが、夕方になると1台になることが多く、また電話も車が出払っているときには無人になって通じない。どうしようもない場合には山梨県側の最寄り駅にあたるJR中央本線塩山駅の塩山タクシー(TEL 0553-32-3200)に連絡すれば時間帯や台数は自由になる。ただし(塩山駅に出なければならないから)距離はほぼ倍になる。その代わり、塩山のタクシーは登山者への対応度が高いので、林道に入る場合もかなりのところまで対応してくれる。
三峰側は、秩父鉄道で三峰口まで入るのが基本になる。熊谷からだと約1時間半(920円。急行だと約1時間10分)かかるが、その場合は上越・長野新幹線とJR高崎線の接続を考える。
秩父鉄道秩父駅のとなりの御花畑が西武秩父駅との乗り換え駅で、いったん改札を出るけれど急げば5分というところ。御花畑から三峰口駅までは所要約20分(430円)となっている。西武秩父へは西武池袋駅から特急や急行がかなりあって特急で所要約1時間20分、急行利用(飯能から普通)で約1時間50分というところ。ただし土休日には秩父鉄道直通で三峰口(下り)と寄居(上り)までの快速急行が運転され、西武秩父まで約1時間40分、三峰口まで約2時間15分と登山者には便利。その池袋始発が8:06、8:36の2本利用できる(2006年2月現在)。
三峰口駅からは秩父湖・中津川・大滝老人福祉センター方面行きバスを大輪まで(約14分/300円)利用する。
 土休日では、三峰口駅始発が6:42、7:03、7:15、7:50、8:50、9:53、10:25、11:03、11:40、12:22、13:20、13:20、13:33、14:25、15:05、15:50、16:05、16:40、17:16(西武バス/2006.1.16改正)となっている。
それとは別に土休日と三峯神社の催事日には西武秩父駅と三峯神社の直通バス(900円。ただし三峰口駅と大輪にも停車する)がある。
 西武秩父駅→三峰口→大輪→三峯神社は9:10→9:40→9:50→10:25、10:10→10:40→10:50→11:25、12:15→12:45→12:55→13:30、14:05→14:35→14:45→15:20、15:05→15:35→15:45→16:20。
 三峯神社→大輪→三峰口→西武秩父駅は10:30→11:05→11:15→11:45、12:45→13:20→13:30→14:00、13:45→14:20→14:30→15:00、15:45→16:20→16:30→17:00、16:45→17:20→17:30→18:00となっている(西武観光バス・TEL 0494-22-1635)。
三峰口駅前には丸通タクシー三峰口営業所(TEL 0494-54-1771)があって、予約も可能。雲取山から三峯神社へ下山する場合には、ロープウェイの最終が17:00(12月〜3月は16:30)なので、それ以降はタクシーに頼るしかなくなる。三峰口駅までの料金は約7,000円(所要約40分)。
小屋泊まりの後はできるだけ入浴したい。奥多摩側は、丹波へ出れば丹波山温泉のめこい湯(TEL 0428-88-0026/10:00〜19:00、10月〜3月は10:00〜18:00/600円/木曜、祝日の場合翌日定休)があるが、利用しやすいのは奥多摩駅近くの奥多摩温泉もえぎの湯TEL 0428-82-7770/9:30〜21:30、12月〜2月は19:00まで/750円/月曜、祝日の場合翌日定休/奥多摩駅から徒歩10分)。
 三峰側に下る場合は三峯神社宿坊興雲閣の三峯神の湯(TEL 0494-55-0241/10:30〜19:00/500円タオルつき/年中無休)がおすすめだ。
ルートシミュレーション

この地図の範囲は国土地理院1:25,000地形図、甲府1号-1(みつみね)、甲府1号-2(くもとりやま)、甲府2号-1(たば)でカバーされる。
赤い○印は標高50mごとに置いた半径50mの円。青い◇印は山頂から約500mごとの水平距離。○印の間隔によって登山道のある斜面の傾斜を把握できる。
さらにこの地図の特長は、○印と◇印をどちらも1個(1ポイント)7.5分(2個で15分、8個で1時間)と仮定して、時間とエネルギーを概算できること。

【研究9】雲取山
奥多摩と奥秩父
 雲取山の山頂は埼玉・東京・山梨の1都2県にまたがっている。
 東京都にとっては奥多摩の山並みの最奥(最西端)に位置する最高峰、かつ唯一の2,000m超の山ということになる。
 埼玉・山梨両県の側から見れば、雲取山で初めて接した県境が奥秩父の稜線を西へとのばして、甲武信ヶ岳(こぶしがたけ・2,475m)に至るまでのお隣さんだ。ちなみに甲武信ヶ岳は文字通り甲州・武州・信州の三国国境の山という意味で、その先の奥秩父稜線は山梨・長野両県の県境としてのびていく。そういう意味で、雲取山は奥秩父連峰の起点として位置づけられる。
 もうひとつ、埼玉県側からいうと「三峰」というキーワードが登場する。秩父盆地の奥に三峯神社があって、妙法ヶ岳(1,329m)、白岩山(1,921m)、雲取山を「三峰」としている。まさに「奥秩父」の重要な山として雲取山が存在する。
 そういう特異な山ではあるのだが、姿かたちは派手ではない。周囲から突出している高さもなければ、突き上げる迫力にも乏しい。まろやかな、するりと通り抜けてしまいそうな稜線の一部としか見えない場合が多い。
 また標高2,000mほどだから、山は樹林帯の中にある。そのためかならずしも展望に恵まれていないが、山頂北側の雲取山荘からは東京の夜景が見え、山頂南側の東京都の避難小屋のあたりからは美しい富士山が見える。
 雲取山からの富士山についていうと、北面の富士山は左右均等に裾野をひろげて、端正な美しさがある。有名な展望地が三ツ峠山(1,785m)。そこから下がると旧500円札の富士山で知られる雁ヶ腹摺山(1,874m)があり、南アルプスも含めて富士山が美しい大菩薩嶺(2,057m)〜大菩薩峠の稜線がある。そういうほぼ北に連なる展望地点のもうひと下がりしたところに雲取山があるわけで、三ツ峠山〜大菩薩嶺の山並みを従えた富士山は遠いけれど、美しい。
冬の雲取山
 はっきりいって、雲取山からの富士山はすばらしい。そのすばらしさは、当然、晴れた日であってほしいが、さらに雪のついた「真白き富士の嶺」に勝るものはない……わけだから、冬にこそ登りたいということになる。
 冬にはもちろん雪が降る。雪がつくと「冬山登山」と考える人が多いが、樹林帯では「スノーハイキング」という考え方をしたほうがいい。樹林帯では基本的に雪崩もなければ、滑落の危険も夏とほとんど変わらない。だから夏道がそのまま冬の道になっているのが原則で、滑り止めの軽アイゼンと、基本的な防寒衣料を準備するだけでいい。道そのものは雪によってコーティングされた分だけ歩きやすくなっていることが多い。
 もちろん雪に覆われた道は見失いやすい。小雲取山から富田新道を日原方面へと下ったことがあったが、吹きだまりの雪は膝上まであって輪かんじきやスノーシューがほしいところもあった。おまけに赤布などの目印が少なくて一時不安にもなった。トレースのない雪道をたどるのは難易度が上がる。
 大雪の日に三峯神社から雲取山荘に向かったときは、白岩山を過ぎたところで暗くなり、さらにスピードが落ちた。トレースがないと神経も使うが時間もかかる。小屋では私たちのライトの明かりを見て、到着の遅れを予想していてくれた。
 初心者にはやっぱり危険という可能性がないわけではないが、雪の朝に雲取山荘を出るときなど、新しい雪を踏んで下る気分がいつまで続くか気が焦る。下りきらないうちにだれかが登ってきて、すれちがったら、もう、トレースのない道は終わりということを何度か経験している。登る側にしても、これから、というときに下ってくる登山者と出会ったら、ちょっとがっかり……というのが雪の山歩きのけっこう特殊な感情といえる。
 つまり、雲取山では、雪が降った直後でなければトレースの刻まれた歩きやすい道が用意されていると考えていい。冬でもポピュラーな山だから、登る人が多いというほかに、首都圏の山同様に、雪の便りがあったら「登ってみるか」という人が想像以上に多いのではないかと思う。そういう日に避難小屋をのぞくと、カメラと三脚を担ぎ上げた人が休んでいたりする。
 このガイドはあくまでも初心者向けに書いているので、もし雪の上にトレースがなかったらやめる――という原則を守れば、冬の雲取山はすばらしく楽しいと結論づけておきたい。
南から登って南に下る
 結論から先にいうと、冬に初心者のみなさんにおすすめしたいのは、奥多摩側から登って奥多摩側に下るほぼ一周ルート。山梨県から登って三条の湯に1泊、やっぱり山梨県に下るというもの。
 雲取山に行くからには山頂の雲取山荘TEL 0494-23-3338) に泊まりたいというのが一般的なものだとして、あえて三条の湯(TEL 0428-88-0616)とするのは、これが一番軽いルートだからだ。
雲取山頂の東京都の避難小屋―1998.5.21
 JR青梅線の奥多摩駅から、丹波(たば)行きのバスで「お祭」下車(740円)。ちょっと先の後山川にそって後山林道をテクテクと約3時間歩くと、林道が終わり、登山道になる。そこから私の方式で6ポイント(2ポイント=15分として45分)で三条の湯に到着する。標高約550mのお祭バス停から標高約1,100mの三条の湯まで約550mの登りとなる。
 この後山林道は一般車両に開放されているけれどタクシーは入らない。それは奥多摩駅の京王タクシーの場合で、登山者を上客として積極的に営業しているJR中央本線の塩山のタクシーは柳沢峠を越えて丹波を抜け、通行可能なら後山林道を三条の湯の登山口のところまで入ってくれる。もちろん料金はかなりかかって15,000円ぐらいにはなるという。横着というなかれ、これを利用すれば、1泊2日の1日目が半日ですむ。……というより、いざという場合、三条の湯まで下って無線でなんとか連絡をとってもらえば林道終点までタクシーが迎えに来てくれる。非常脱出方法として記憶しておいていい。山梨県内という意味では塩山が最寄り駅ということになる。塩山タクシーに相談してみるといい。
 三条の湯からは22ポイント(8ポイント=1時間として約3時間)の登りで三条ダルミ。雲取山から飛龍山(2,069m)へと続く奥秩父の縦走路へ出る。そこから雲取山の山頂までは急な登りが7ポイント(約1時間)。標高差約900mに4時間かければ、ゆったりと登れる計算といえる。
 下りは七ツ石山(1,757m)を経て鴨沢バス停に出る。雲取山山頂直下の避難小屋のところから切り開かれた防火帯を下っていくので見晴らしがいい。富士山や南アルプスの展望を存分に楽しみながら明るい日差しに向かって下っていく爽快な気分は、雲取山ならではのものといっていいだろう。
 小雲取山は稜線の小さな突起に過ぎない。日原川に沿う大ダワ林道へと下る登山道・富田新道の分岐点でなければ見落としてしまう程度のもの。すこし下るとヨモギの頭という小突起があって、急斜面を下ると奥多摩小屋がある。
 ともかく広い幅で樹林を刈り払ってある防火帯の道は快適に下っていて、ブナダワと呼ばれる分岐で七ツ石山に登るか、山裾を回り込んで下るかを選択する。雲取山山頂から17ポイントのところだ(8ポイント=1時間として約2時間が登りの目安だが、雪の下りはヒザにやさしくスピードが出るので3割ぐらいは短縮できる)。
 七ツ石山から始まるのは奥多摩の石尾根で、これをたどるとJR奥多摩駅まで、驚くほど長い尾根を、下り勾配で心楽しく歩き通すことができる。雲取山荘に泊まってこちらに下ったときには選択可能なルートとなる。
 その七ツ石山の山腹を回り込んで南にのびる尾根に出て、それを下り始めるのだが、道は尾根からすこしずつズレ下がるようにして快適に下っていく。廃屋があり、眼下に小袖集落が見えるあたりまでくると、あと一息。七ツ石山との分岐から39ポイント(8ポイント=1時間として約4時間だが、快適な下りなので、休憩を含めても3割ぐらい短縮できる)で鴨沢バス停に到着。
 朝8時に三条の湯を出れば雲取山頂が昼、下って夕方早めに鴨沢という行程になる。登りの標高差約900m、下りの標高差約1,500m、休憩を含めた行動時間9〜10時間というのは、どう考えても体に無理のないやさしい歩き方をしなければ続かない。雪の時期には、下りでヒザにきやすい衝撃をほとんど消してくれるので、関節まわりがまだ強化不足の初心者にはむしろ好ましいということができる。
 鴨沢で奥多摩駅行きのバスを待つのだが、曜日によって本数がだいぶちがうので、事前にチェックしておきたい。
南北縦走
■三峯神社―2002.4.11
 雲取山の一般的な登山ルートは、三峯神社から登って鴨沢に下るか、その逆で、雲取山荘に泊まる1泊2日の南北縦走というかたちになる。
 三峯神社という場合、秩父鉄道の三峰口駅からバスかタクシーで大輪へ行き、10分ほど歩いて三峰ロープウェイの大輪駅へ。そこから一気に三峯神社へと上がる。
 ロープウェイの始発が9:15なので、それに間に合わせようとするには熊谷発7:12の秩父鉄道に乗る必要があるのだが、接続する新幹線は微妙なところで見つからない。
 私の最初の体験は横浜方面の人たちだったので秩父に前泊したが、最近では上越・長野新幹線で熊谷まで行き、秩父鉄道に乗り換えると10時前に三峯神社を出発することができる。 また、土休日の8:06に西武池袋駅から出る秩父鉄道直通の西武池袋・秩父線の快速急行三峰口行きは、三峰口に10:10に着く。接続するバスで大輪へ、ロープウェイで三峯神社へと向かうと、連続運転してくれていれば11時前、定時運行なら11時過ぎになる。
 三峯神社から雲取山荘までは小さなアップダウンをくり返しながら標高差700mほどを登ることになる。
 たとえばそれを、
10:30ごろ 三峯神社を出発―19ポイント(約2時間半)
13:00ごろ 霧藻ヶ峰―19ポイント(約2時間半)
15:30ごろ 白岩山―12ポイント(約1時間半)
17:00ごろ 小屋へ帰着
 という計画で実施したとき、結果は、
10:50 三峰山頂駅を出発→稜線6ポイント
11:30〜11:40 妙法ヶ岳分岐→稜線5ポイント
12:10〜12:15 妙法ヶ岳分岐(上部)で軽アイゼン装着→稜線8ポイント
13:00〜13:20 霧藻ヶ峰→稜線4ポイント
13:35 お清平通過→稜線8ポイント
14:20〜14:40 前白岩の頭(雨具をつける/0℃)→稜線1ポイント
15:00〜15:10 前白岩(雨具脱ぐ/10℃)→稜線3ポイント
15:35 白岩小屋通過→稜線3ポイント
16:05〜16:15 白岩山(5℃)→稜線7ポイント
17:15〜17:25 大ダワ→稜線5ポイント
18:00 雲取山荘
 となった。
 通常、山小屋へは遅くとも午後4時までには入りたいというのが常識的な計画なのだが、三峯神社からの場合にはこの50ポイントに(休憩も含めて)7時間半かかっている。通常の8ポイント=1時間という概算に休憩を含めることができないで、45分の休憩がはみ出たという結果になっている。
 初心者もまじえたグループでは、おおかたこんなスピードだと思うが、雲取山荘もそういう事情を知っているから、連絡さえしっかりしておけば時間的な遅れを案配してくれる。三峯神社が見える場所からなら携帯電話が通じるので、遅れ気味な場合には連絡を入れておきたい。
 三峯神社からの50ポイントに対して、鴨沢バス停から登ると山頂を越えて雲取山荘までは62ポイントとなる。
 あるときの計画では、
10:30ごろ出発―40ポイント(約5時間)
15:30ごろ=七ツ石山分岐―18ポイント(約2時間)
17:30ごろ=雲取山―4ポイント(約30分)
18:00ごろ=雲取山荘(夕食1800)
 としたが、結果は、
10:30 鴨沢バス停出発→登り6ポイント
10:55〜11:00 標高700m付近→登り9ポイント
11:50〜12:05 標高950m付近→登り6ポイント
12:40〜12:45 標高1,150m付近→登り5ポイント
13:05〜13:15 堂所(標高1,300m付近)→登り4ポイント
13:40-〜13:45 七ツ石小屋分岐→登り7ポイント
14:25 七ツ石山巻き道分岐通過→登り3ポイント
14:40〜14:50 ブナ坂→登り7ポイント
15:15〜15:20 奥多摩小屋(0℃)→登り7ポイント
15:55 小雲取山通過→登り3ポイント
16:15〜16:35 雲取山→下り5ポイント
17:00 雲取山荘
 となった。62ポイントを6時間半で登っているので、早い。しかも合計1時間15分もの休憩を含んでのこと。登りではあるけれど歩きやすい道だということができる。
 このときは7:20東京駅始発の中央線快速から青梅線に乗り継いで、奥多摩駅始発9:40の丹波行きバスに乗ったのだが、奥多摩駅からタクシーで時間を短縮するということもできる(ただし奥多摩駅のタクシーは最大3台で、かつ土休日には登山者が争って乗る状態なので、バスの時刻も視野に入れて計画しておかないと思惑が大きく狂うことがある。ここのタクシーは予約できないので、どうしてもゲットしたい場合には、階段近くの車両から飛び出して走ることになる)。
 ちなみに三峰口駅から三峯神社までをタクシーで飛ばす場合には予約もできるし、あわてなくてもゲットすることができるのだが、約7,000円の距離のほとんどがヘアピンカーブの山道なので、30分間隔のロープウェイを利用するのと時間的には大差ない。ただし、三峯神社へ下山した場合にはロープウェイが終了してしまい、タクシーを利用するしかない場合が生じてくる。
 健脚ではないと思っている人が最初に雲取山に登る際には、標高約1,100mの三峯神社からスタートするより、標高約550mの鴨沢バス停から登り始めるのが安全だといえる。その場合、下山時には三峯神社で興雲閣の三峯神の湯に入浴してさっぱりとして帰りたい。また土休日には西武秩父駅へ直行するバスに乗れる可能性もある。
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