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まくやま(626m) |
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なんごうやま(南郷山・611m) |
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しろやま(城山・563m) |
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幕山は、山歩きの対象としての知名度は必ずしも高くないのではないかと思う。もしガイドブックなどで名前は知っていたとしても、わざわざ出かけるほどの山ではないという感じがするかもしれない。
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さらに最近では「湯河原梅林」として知名度が急激にアップしているので、「観光地」という感じが強くなっている。湯河原は「さがみの小京都」というのだそうだが、尾根ひとつ向こうの熱海と比べると小規模ながら落ち着いたたたずまいの湯宿が多い。幕山のすそ野に広がる梅林は紅梅・白梅が約4,000本あり、町おこしという意味でも年々充実してきた。山歩きには、観光地はできれば避けたいというひとが多いかも知れない。
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今年も1月28日から3月19日までが梅林「梅の宴」の期間で、とくに2月25日から3月12日にはライトアップがあるというので、そのあたりが最盛期の予想となっている。テレホンサービス(TEL 0465-63-2020)やインターネット上の開花情報もあるので、できれば梅のいい時期の週末、観光客にあふれているところを狙ってお出かけというのを、ここではとくにすすめたい。
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というのは、幕山はロッククライミングをする人たちにとっては有名なゲレンデとなっていて、幕山の名の由来だと思うが、幕岩が梅林の背後にカーテンのようにそびえている。しかも湯河原の谷奥の南向きの岸壁ということで冬が岩登りのシーズンとされている。
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まさに梅の時期こそ岩登りの絶好期ということもあって、梅とクライマーをいっしょに眺めながらお弁当(や出店の食べ物)を食べるという、ここならではのぜいたくな楽しみ方ができるのだ(クライマーたちにとっては岩の上から梅林を一望するという至福を手に入れることができるわけだ)。
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真夏のうだるような時期もおすすめだが、ともかく梅祭の時期に、半分観光気分でお出かけあれというのがこの時期、幕山をすすめる理由となっている。 |
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首都圏では週末(や公立学校の季節休暇)にJR東日本のホリデーパス(1日乗り放題2,300円)が利用できる。東海道本線は平塚まで有効なので、平塚→湯河原(片道650円)を乗り越すことで、成田空港、土浦、小山、熊谷、奥多摩、大月から同額で来ることができる。ちなみにホリデーパスは事前にみどりの窓口で購入することもできるけれど、使用可能の当日には自動券売機の「トクトクきっぷ」ボタンを押すと表示されるので、複数台の券売機が並んでいる駅なら、通常のきっぷ購入と変わらない手軽さで入手できる。
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東海道本線は東京から国府津、小田原、熱海などへの普通や快速がかなり頻繁に出ているうえに、最近は高崎線から埼京線を経由して平塚までの湘南新宿ラインも多い。湯河原は熱海のひとつ手前なので、1時間に4本前後となるけれど、さすが東海道本線だけあってなりゆきで待って乗るという構えで問題ない。
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湯河原から片道320円払うと小田原で、小田急線と東海道新幹線に乗り換えられる。念のために付け加えておくと、ホリデーパスはJR東日本の特急や新幹線は利用できるけれど、東海道新幹線はJR東海なので乗車券も別途購入しなければ乗せてもらえない(特急踊り子号には乗れるけれど、驚くほど速くはない)。小田急線は小田原→新宿が850円+特急券870円で、JRの小田原→東京の普通運賃の1,450円と比べると割安感がある。
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さて、湯河原の駅に降りると、出口はひとつで、そこに梅林関係の横断幕などがあって、幕山公園(湯河原梅林)行きの臨時バスが出ている。毎時05、25、45分の20分間隔で、混雑時には増発されるというからご安心。片道240円となっている。ほかに鍛冶屋行き(190円)というバスがおおよそ30分間隔で出ていて、私としてはこちらをすすめたい。
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タクシー料金は、五郎神社まで約900円、幕山公園まで約1,700円、こごめの湯まで約1,140円、ししどの窟バス停まで約4,100円。おもなタクシー会社は湯河原タクシー(TEL 0465-63-4111・ジャンボあり)、箱根登山ハイヤー(TEL 0465-62-3391・ジャンボあり)、伊豆箱根交通(TEL 0465-62-2545)。
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この地図の範囲は国土地理院1:25,000地形図、横須賀13号-4(はこね)、横須賀14号-3(あたみ)でカバーされる。 |
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赤い○印は標高50mごとに置いた半径50mの円。青い◇印は山頂から約500mごとの水平距離。○印の間隔によって登山道のある斜面の傾斜を把握できる。 |
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さらにこの地図の特長は、○印と◇印をどちらも1個(1ポイント)7.5分(2個で15分、8個で1時間)と仮定して、時間とエネルギーを概算できること。 |
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気軽なハイキングルートとして整備されているので、どこからどう歩いても何ら問題のないところ……だからこそ、計画を立てるときにはかえって考え込んでしまったりする。
海沿いの山の一例として、標高は低いけれどどうしてどうして、なかなかあなどれないドラマを隠していたりする。ただ単に登ったり下ったりするだけでなく、海の風景が空とつながって気持ちを大きくしてくれる。おおらかな気分になったあとで梅林のにぎやかさの中に入っていくという仕掛けが、この時期には好ましいと思っている。かなり規模の大きな梅林の全景を眺め、急角度で下っていくという演出に基本をおくと、幕山山頂から南へと下る道を最後までとっておきたい。
そうなると、梅林を最後まで隠しておいた方が演出効果が大きいので、湯河原駅から鍛冶屋バス停(五郎神社)へ行き、南郷山に登って幕山に向かうのがメインルートと考えている。
ちょっと長いルートにしたいという場合には、湯河原駅から元箱根行きのバスを利用して、城山入口バス停から城山に登ってみる。幕山と同様の海の展望を楽しんで、そこからけっこう長い道を幕山へとたどっていく。幕山山麓の一の瀬から北に向かい、時計回りに幕山を半周して山頂に達する道が、健脚組にはおすすめだ。
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梅祭の臨時バスで幕山公園へ直行した場合には、じっくりと腰を落ち着けて梅を見、岩場にとりついているクライマーたちを見る時間がたっぷりある。
幕岩はクライミングゲレンデとしては3つのエリアに分けられているという。梅林の背景となっている大きな岩の壁が正面壁。ここには名前のついたルートが50本ほどあるという。たとえば「スパイダーマン」「スパイダーガール」「土星人」「ひとりごと」など。向かって左奥に伸びていくのがニューエリア。ここにも50本ほどのルートがあるというが、素人目にはちょっと遠い。
梅林は正面壁の下から、向かって右手方向に登っていく。それをたどっていくと東面に孤立した岩場があって、ポツン、ポツンと張り付いている人がいる。茅ヶ崎ロックと呼ばれているエリアだそうだ。ここにも70本ほどのルートが開かれているという。梅の花と背景のみごとな岸壁と、そこにうごめくスパイダーマンやスパイダーガール。双眼鏡を持っていくと見飽きない。
さて、と腰を上げたら、せっかくだから幕山山頂まで一気登り。山頂から周囲を見渡して、足の向くまま気の向くまま、道をたどっているかぎり、下れば湯河原、登れば箱根という箱庭になっている。
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湯河原の温泉宿は立ち寄り湯にはあまり積極的ではないようだ。その代わりいくつかの日帰り入浴施設があるので、ここではそれを紹介しておきたい。
【1】町営こごめの湯 〜 TEL 0465-63-6944/09:00〜21:00/月曜(祝日の場合翌日)定休/1,000円
〜 湯河原駅から奥湯河原行きバスで万葉公園入口バス停下車。源泉に近接して建つ町営温泉は建物も湯もきちんとして好感がもてる。食堂はごくごくふつうだが、こごめそばがちょっとおすすめかもしれない。
【2】ゆとろ嵯峨沢の湯 〜 TEL 0465-62-2688/09:30〜22:00/木曜定休(祝祭日営業・2,3,8月無休)/1,050円
〜 鍛冶屋バス停にはこの施設の広告があるが、5人以上そろうと随時送迎してくれる。場所は東海道本線のトンネル上でわかりにくいが、入浴後は駅まで送ってもらえるので、グループの場合にはついつい利用したくなる。日帰り入浴施設としては標準的だが、内部のレストランや鉄板焼きコーナーは割安感がある。
【3】ゆ処こでん 〜 TEL 0465-62-3837/07:30〜18:00(入館17:30)/火曜日定休/1,000円
〜 奥湯河原行きバスで病院入口バス停すぐ。5人以上だと駅から送迎してくれる。食事もあって、麺類のほか予約制の弁当類もある。
【4】オーシャンスパおおきじま 〜 TEL 0557-80-4126/10:00〜翌朝8:00/年中無休/1,050円
〜 湯河原駅からタクシー5分の海辺にあるが、湯河原駅から送迎バスが毎時2便以上あるのでひとりでも利用できる。屋上には水着着用の展望風呂があるが、通常の男女別大浴場も。レストランも利用できる。利用料金が値下げされて登山帰りにも利用可能となった。
【5】湯河原ラドンセンター 〜 TEL 0465-63-0151/10:00〜22:30/無休…10:00〜16:00は1,580円、16:00-22:00は1,260円
〜 湯河原駅を出て左手すぐのところ、徒歩2分のホテル城山にある。駅に至近というのがありがたい。
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