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名曲の楽しみ JAZZ/WorldMusic編 案内人 船木文宏

JAZZ/World Music編 (2/28更新) JAZZトップへ戻る
イージー・トゥ・ラヴ/Easy To Love
  詞・曲:コール・ポーター(Cole Porter)

1936年公開の映画『Born to dance 踊るアメリカ艦隊』の挿入曲として有名。ポーターは元々、1934年のミュージカル『Anything goes』のために書いたのだが、主役のウィリアム・ギャクストン(William Gaxton)が自分の声に合わないといったので、この曲を使わず「All through the night」という曲を代わりに使った。この映画の後も1946年、ポーターの伝記映画『Night and day』と1953年、エスター・ウィリアムズ(Esther Williams)が得意の泳ぎを見せるスイミング・ミュージカル『Easy to love』とに使用されている。

映画『Born to dance』は豪快な速射タップダンスの名人、エレナー・パウエル(Eleanor Powell)が主演。映画の中で、夜、セントラル・パークを散歩中に、相手役ジェイムズ・スチュアート(James Stewart)がパウエルに思いを打ち明ける、というシーンで歌われる。

必聴オススメ盤
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アニタ・オデイ・スウィングズ・コール・ポーター・
ウィズ・ビリーメイ

アニタ・オデイ

UCCV-9285
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アニタ・オデイ・スウィングズ・コール・ポーター・ウィズ・ビリーメイ

白人ジャズ・シンガーの先駆者的存在の女性ヴォーカリスト、アニタ・オデイ(Anita O'day 1919-2006)が人気レーベル、ヴァーブに録音した作品の中の1枚。彼女独特のハスキー・ヴォイスからは、粋で小気味のよいジャズ・センスが存分に感じられ、ビッグバンドを従えて、楽しげに、自由奔放に歌う彼女の姿が浮かんでくるかのようだ。こういう演奏を聴いていると自然に心も穏やかになり、おのずと顔もほころぶ。実力もルックスも一番輝いていた時代の美しい記録。収録された曲はコール・ポーターによるさまざまな恋の曲ばかり。これからの季節にもピッタリ。


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オール・スルー・ザ・ナイト

ジュリー・ロンドン

TOCJ-6842
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オール・スルー・ザ・ナイト/ジュリー・ロンドン

セクシー・ヴォイス、ジュリー・ロンドン(Julie London 1926-2000)が、コール・ポーターの作品だけを取り上げたジュリーファンに人気のアルバム。バド・シャンク(Bud Shank/アルト・サックス、フルート 1926-)のクインテットをバックに、都会的で洒落たセンスをもつポーターの作風に、ジュリーの男心をくすぐる魅力をそなえた歌声がぴったりはまる。

選曲もさることながら、最高にジャジーな雰囲気を作りだしている、バド・シャンクや、ギターのジョー・パス(Joe Pass 1929-1994)、ピアノのラス・フリーマン(Russ Freeman 1926-2002)、西海岸きっての人気ベーシスト、モンティ・バドウィッグ(Monty Budwig 1929-1992)などによるバックの演奏も素晴らしい。

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アフター・アワーズ

サラ・ヴォーン

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アフター・アワーズ/サラ・ヴォーン

“ザ・シンガー”サラ・ヴォーン(Sarah Vaughan 1924-90)が37歳という、脂ののった全盛期に残した作品。アフター・アワーズとは、クラヴなどが閉まってから仲間のミュージシャンだけで集まって、プレイを楽しんだりすること。ここではギターのマンデル・ロウ(Mundell Lowe 1922-)、ベースのジョージ・デュヴィヴィエ(George Duvivier 1920-1985)のみのシンプルな伴奏を得て、そうした時のリラックスした気持ちがよく出ている。朗々と歌うサラとは異なった、軽くそして優雅に歌うサラが聴ける。
「イージー・トゥ・ラヴ」を筆頭に、「マイ・フェイヴァリット・シングス」「ソフィスティケイテッド・レディ」「イン・ア・センチメンタル・ムード 」など、心温まる名唱を聴かせてくれる。

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ニッポン・ソウル+1

ザ・キャノンボール・アダレイ・セクステット

VICJ-41807
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ニッポン・ソウル+1/ザ・キャノンボール・アダレイ・セクステット

モダン・ジャズのみならず、ラテン・ジャズ、ソウル・ジャズ、ファンク、ボサノヴァに至るまで幅広い音楽性でファンを楽しませてくれたキャノンボール・アダレイ(Cannonball Adderley/アルト・サックス 1928-1975)。常に新鮮さを失うことなく、当時のファンキー・ムーヴメントを牽引した。1963年、東京における興奮のステージをライヴ・レコーディングした傑作。渾然一体となって突き進む、絶好調のバンドの状態がよく伝わる。ナット・アダレイ(Nat Adderley/コルネット 1931-2000)、ユセフ・ラティーフ(Yusef Lateef/テナー・サックス、フルート、オーボエ 1920-)を加えた3管編成に、ジョー・ザヴィヌル(Joe Zawinul/ピアノ 1932-)、サム・ジョーンズ(Sam Jones/ベース 1924-1981)、ルイス・ヘイズ(Louis Hayes/ドラムス 1937-)の豪華セクステット。なかでも速いテンポで演奏される「イージー・トゥ・ラヴ」は、ドライブ感に溢れ、グルーヴィなキャノンボールのアルト・サックスが存分に楽しめる。ハード・バップ・ファンにはオススメの快演。


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ハンク

ハンク・モブレー

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ハンク/ハンク・モブレー

ロゴのジャケットも印象的な、日本でファンの多いテナー・サックス・プレイヤーのひとり、ハンク・モブレー(Hank Mobley 1930-86)のリーダー作。アルト・サックスのジョン・ジェンキンス(John Jenkins 1931-)の参加がマニアックな香りを付け加え、ジャズ・ファンの心をくすぐる。そして、ドナルド・バード(Donald Byrd/トランペット 1932-)も加わったフロント3管によるハード・バップ・セッションが繰り広げられる。

モブレーの魅力である腹に響く朗々とした中音域、心地好いブロウが随所に聴け、“決め”のポイントなどで、見事なまとまりをみせるメンバーのプレイは、ハード・バップそのもの。ピアノのボビー・ティモンズ(Bobby Timmons 1935-1974)、ベースのウィルバー・ウェア(Wilbur Ware 1923-1979)、ドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズ(Philly Joe Jones 1923-1985)の3人から繰り出される“黒っぽいリズム”に煽られ、モブレーのブルース・フィーリングも全開。洒落ていて、どこか都会的なセンスを感じさせるポーター作の楽曲も、典型的なハード・バップ曲に姿を変える。


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