ロゴのジャケットも印象的な、日本でファンの多いテナー・サックス・プレイヤーのひとり、ハンク・モブレー(Hank Mobley
1930-86)のリーダー作。アルト・サックスのジョン・ジェンキンス(John Jenkins 1931-)の参加がマニアックな香りを付け加え、ジャズ・ファンの心をくすぐる。そして、ドナルド・バード(Donald
Byrd/トランペット 1932-)も加わったフロント3管によるハード・バップ・セッションが繰り広げられる。
モブレーの魅力である腹に響く朗々とした中音域、心地好いブロウが随所に聴け、“決め”のポイントなどで、見事なまとまりをみせるメンバーのプレイは、ハード・バップそのもの。ピアノのボビー・ティモンズ(Bobby
Timmons 1935-1974)、ベースのウィルバー・ウェア(Wilbur Ware 1923-1979)、ドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズ(Philly
Joe Jones 1923-1985)の3人から繰り出される“黒っぽいリズム”に煽られ、モブレーのブルース・フィーリングも全開。洒落ていて、どこか都会的なセンスを感じさせるポーター作の楽曲も、典型的なハード・バップ曲に姿を変える。
|