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4月5日更新 |
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| 窓から差し込む朝日。これに照らされたテーブルの上のミリン干し。昨日、ほどよく走ったこともあり、朝から食が進む。おいしい御飯を茶碗4杯いただいた。胃袋だけは、レースをやっていた頃の自分にタイムスリップしていた。これはきっと町全体が時計を巻き戻したような松崎町の雰囲気のせいだろう。食事がうまく快適な宿『ヴィラ扇』を昼前に発つ。コンビニで昼食用のオニギリを買い、次なる目的地・下田市吉佐美(きさみ)を目指した。 |
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下田までのルートは3つ。海を通らず最短距離を行くルート、海を走ってから内陸部を行くルート、そして、海沿いの峠と戦い続けるルート。 「やっぱり海沿いの絵が撮りたい」というカメラマンの岡野君の意見を尊重し、短過ぎずキツすぎない2番目のルートを選び走り出した。地図をみると昨日のコースよりも距離が長いうえ、長く急な峠も2箇所ある。堀田隊長の表情は、駿河湾のようにブルーだ。
短いもの、長いもの。この日は序盤から坂が連続した。堀田隊長のペースにあわせ時速6〜7キロで行く。このぐらいの速度だと、景色も楽しめるし、途中でポケットからカメラを取り出し撮影する余裕もある。軽いギアで踏めるし、快適な速度だった。ソロで走っているときは、常に自分の最速を維持してしまう。だからただただ走るだけで、じつは景色なんかみやてやしない。菜の花や桜も海もきれい。坂のキツさよりも景色の移ろいが思い出とデジタルデータに残った。 |
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「腹減った、メシや」 長い峠を上りきると隊長がそう叫んだ。キャンプ場のテーブルを借りて、ランチタイムに突入。堀田隊長が湯をわかし紅茶を淹れてくれた。服が汗だくになるほど暖かい日だったが、1杯の熱い紅茶のうまさが胃袋にしみた。英気を養う。まさにそれまでの疲れを一蹴するようなランチだった。
その後、事件はおこった。 「ポケットに入れていたコンパクトデジカメがないんです〜」。なんとカメラマンの岡野君が大切なカメラをなくしてしまったのだ。聞けば、ボクが走行中にポケットからカメラを取り出し撮影しているのをみて、真似したらしい。これで2人目の被害者だ。過去、同じようなことをして、ハデに転倒し機材を壊しケガまでしたカメラマンがいたっけ……。 その後、岡野君だけが引き返し探しに走ったが、結局カメラはみつからなかった。でも、ケガをしなくてラッキーだったかも? なんてことを言える雰囲気ではなかった。ゴメン、岡野君。 |
| そんな岡野君をよそに、堀田隊長とボクは下賀茂温泉近くの川原で満開の桜を眺め、露店で鯛焼きを買い、のんきに春を謳歌していた。顔色ブルーな岡野君と合流し、吉佐美にある『ワンダフルワールド』へ。今日は、このキャンプ場のコテージで宿泊。堀田隊長の友人でシーカヤックのガイドとしても有名な石橋三津男さんが営んでいる。着くなり冷えたビールで歓迎を受けたかと思うと、堀田さんは偶然来ていたお客様にサインを求められている。さすがは隊長。本職のシーカヤックの世界では、本当にすごい人だったんだ。こちらの施設のオーナー夫妻とお嬢ちゃん、それにお客様も一緒になって、うますぎる海鮮BBQとアルコールで宴は遅くまで続いた。海で遊ぶ人々の楽しさ、優しさが心地よかった。 |
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