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水筒に要求される必要条件は、みっつ。中身がこぼれないことと、中身に容器の匂いがつかないこと。まずはこのふたつだ。
すべての水筒が、ひとつ目の条件はクリアしている(あたりまえのことだけど)。うっかりふたを閉め忘れないかぎり、バックパックのなかがびしょびしょなんてことは、まずない。
問題はふたつ目だ。これには優劣がある。ボトルのなかには、ひどい臭いが飲み物に染みついてしまうものもある。ボトル本体に問題があるときもあるし、意外とふたがくせ者だったりもする。
そしてみっつ目は、雰囲気。
喉の渇きを満たすためだけなら、どんな水筒でもいい。しかし、キャンプの夜が更け、満月の空の下に座り込み、ワインを飲もうとしたとき、ペットボトルのような水筒では、なんとも色気がなさ過ぎるではないか。
となると、アルミの水筒の登場となる。 |
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ずっと使ってきたグランテトラとマルキルのアルミの水筒は、臭いがいっさいつかず、おいしい水はおいしく、安いワインはそれなりの味で供給してくれる。ありがたいことに。
アルミの水筒は、高価だがメリットが多い。
熱いものをそのまま入れることができる。朝、その日一日の飲み水のために煮沸した川の水を、冷ますことなく水筒に入れ、出発できる。
冷え性の彼女には、夜は湯たんぽとして貸してあげよう。
また、フリースなどの柔らかいジャケットを巻けば枕にもなる(これはアルミじゃなくても、水筒の形状次第だけど)。 |
問題は、口が狭いので洗いにくいといことぐらいだ。
が、この水筒を洗うには、おばあちゃんの知恵が役に立つ。
たまごの殻を細かくつぶし、少量の水とともに水筒に入れ、何度もシェイクする。この方法なら、内側のコーティングを痛めることなく、きれいにしてくれる
どこかへ出かけるときには、このアルミの水筒にワインを入れて持ち歩いている。
そういえば、グランテトラの内面は、エナメル・グラスティック加工が施されている。このエナメル・グラスティック仕上げというのは、フランス人がワインの味を変えたくないのでガラスのようにしよう、と生まれたものらしい。
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なので、これにワインを入れるのは、正しい使い方なのである。
このふたつの水筒で、過去、僕はいったい何リットルのワインを飲んだことだろうか。 |
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